本棚を整理していたら出てきたのが、技術書典2017春にて購入した『誰もちゃんと教えてくれなかったUSB充電の中身』 (Origami Devices)です。
USBコネクターに繋ぐと、デバイスが充電できる。
このあたり前になった技術の背景や、課題、問題点を、わかりやすく24ページにまとめた一冊です。
元々はデバイスと通信するために、必要な電源をオマケ的に供給していた(例えば、キーボードを繋いだ時に、キーボードを動作させるために必要な電力もUSBから得るため)のですが、USBをさせば充電できるが便利なことで、どんどん普及しています。
挙げ句の果てには、USB-Cも登場してきました。Appleユーザーだと、MacBookProの電源コネクターもなくなり、USB-Cです。USB PD(Power Delivery)というMax100Wまで供給できる規格も、今はあります。
繋げれば、充電できるUSBですが、充電を行うには細かな制御が必要だったします。その動作や制御について知ることができる一冊です。電子機械の基礎知識が必要な記述もありますが、わからないところは飛ばし読みしてもOKです。
USBケーブルの品質が大切なポイントになっていることを、この本から私は理解が深まり、ケーブル選びを価格から品質へシフトしました。
書籍の終わりにもこのように書かれています。
通信用途として、策定されたUSBも、いつの間にか電源を、それも10W以上の電源を供給できるものとして独自の進化を遂げてしまい、ついには電源すら +5Vから離れつつある。 (中略)スマートフォンやスマートデバイスは多くの人の生活に密着し、それを充電する機器やケーブルは同じくらいに生活必需品と化しているはずだが、何を買えばいいのか、トラブルが起きたときに何を調べたらいいのかを調べるすべがあまりに乏しい。
本書は、現在となっては入手が難しいですが、以下の2冊は、
+ COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 誰もちゃんと教えてくれなかったUSB充電の歴史 2017
+ COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 誰もちゃんと教えてくれなかったUSB充電 モバイルバッテリー
COMIC ZIN(東京・秋葉原)さんのオンラインショップにて、購入できます。