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ビデオカード増設でディアルモニター!HP MicroServerをパワーアップ。

 ヒューレット・パッカードの「HP ProLiant MicroServer」とても静かなコンパクトなサーバー機です。サーバーだけでなく、WindowsXPやVISTA・7などでも問題無く使えるマシンです。抜群の静かさなので、コンパクトなPCにピッタリです。

ただ、PCとして使うときに、気になるのはグラフィック性能です。サーバー試用なので、オンボードビデオチップの性能は低く、ディアルディスプレーもできません。

なんとか、ビデオカードを増設できないか試しました。増設できるビデオカードがかなり少ないことが分かりました。そのなかで、ディアルモニターしかも”ピボット表示”(縦長表示)ができたので、まとめました。

ProLiant MicroServerは、PCIexpress × 16 スロットを1つ持っているので、ビデオカードの拡張は可能です。しかし、コンパクトなマシンのため、内部のスペースに余裕がありません。もちろんロープロフィールスロットです。加えて不幸なことに、ほとんどのビデオカードが小型なケースに当たってしまうため使えません。迷いと不安のなか、限られた使えるビデオカードを探し、拡張に挑戦しました。

実績のあるビデオカードの情報がない。ヒートシンクが問題だ!

拡張する前に、このマシンに使えるビデオカードの情報を集めました。ところが、予想以上に情報が手に入りません。Palit製のGeForce GT430(1024MB DDR3)が使える情報を見つけました。しかし、これもヒートシンクが当たるので加工をしています。なかなか、使えた実績のあるビデオカードの情報は見つかりませんでした。

今回は(まぐれです!)限られた内部スペースにおさまる、ロープロフィールのビデオカードを見つけました。取り付け方法をここにまとめました。

ファン付き・1スロットにおさまるビデオカード

MicroServerに増設できたビデオカードはこれです。

玄人志向 nVIDIA GeForce GT520 1GB LowProfile

ビデオカードを増設して分かったのですが、補助電源が不要なことも大事です。もちろんこのカードは不要です。性能はそこそこですが、ディアルモニターの表示で、ネットのブラウジングやオフィスソフトを使うには十二分です。

MicroServerが静音マシンなので、ファンレスを探しました。ところが、冷却性能を確保するために、ファンレスはヒートシンクが大きいのです。そのため、ファン有りで隣のPCIスロットに干渉しないこの製品を選びました。

ビデオカード増設

MicroServerのマザーボードを取り出します。

マザーボードにつながっている配線をすべて外し、ケースからスライドさせて取り出します。

ケースの止めねじはトルクスねじが使われています。ケースに付属している工具か手持ちのトルクスドライバーを使ってください。

 

このビデオカードはロープロフィール対応です。ブラケットを取り替えます。

 

 

 

取り出した状態のマザーボードに、ビデオカードを取り付けます。

写真では見えにくいですが、ぎりぎりの隙間におさまっています。もう少し大きなヒートシンクならケースとぶつかって入らなくなります。

 

不安に思っていたケースとの干渉もなく、無事に取り付けできました。

 

マザーボードを取り出した逆の手順で、ケースにスライドさせて入れます。このとき、VGAコネクターブラケットも上手く入るように注意します。写真はブラケットを固定した様子です。ディアルで使うため、隣のスロットにRGB出力ブラケットを使います。

そのため、PCI Express ×1 スロットは使えません。ディアルモニター化のために、仕方ないです。

 

ディアルディスプレーでのピボット表示(縦長ディスプレイ)もできました。ピボット(縦長)表示にすると、A4がちょうど表示できます。

ネットをブラウジングするのにとても見やすく、オフィスソフトで書類作成する時に、縦長表示はとても作業がしやすいです。

17インチ液晶ディスプレーは、とても安く手に入るのもメリットです。二画面を合計すると、2048 × 1280 の広さ!。

23インチワイドなどの、フルHD 1920 × 1080 より広いのです。縦方向のドット数さは200ですが、数字以上の効果があります。一度使うと、、、もう戻れません。快適です。

静かでディアルディスプレー表示 | MicroServer

ロープロフィール・1スロットの薄さ・補助電源なしの条件で、ディアルディスプレーが可能なビデオカードを、HP MicroServerに増設して使うことができました!。

ディアルディスプレーでのピボット表示(縦長ディスプレイ)もできました。ピボット(縦長)表示にすると、A4がちょうど表示できます。

これは予想以上に見やすく、楽に作業できる環境を手に入れることができました。気にしていたビデオカードの冷却フォンの音も静かでしたので、元の静かな”MicroServer”ままでした。4000円以内の部品代でここまで快適になるなら、とてもお買い得だったと思います。HP MicroServerの魅力が増し、これからも相棒として活躍が期待できる結果となったビデオカードの増設でした。

参考ページ :HP MicroServerで作る最強ホームサーバー 10TB+GeForce GT430+USB3.0でVailを搭載 

この記事を書いた人

大東 信仁

カンパチが好きです。

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