渋谷の終電が終わった後の景色を切り取ったスナップ撮影による作品。Tom Cudeさんが、渋谷を愛していることが、展示されている作品から伝わってきました。
展示されている空間の真ん中に立つと、渋谷の深夜に立っている感覚になります。
作品の構図も、街の灯の雰囲気も、丁寧に組み立てられています。
全ての作品は、Sony α-7Rを使って撮影されており、デジタル写真の表現力も再認識されました。フィルム写真だと、真夜中の渋谷の雑踏がここまで明るく、表情豊かな表現ができただろうか?と感じました。
個展にまとめたTom Cudeさんによると、「日本は平和だ、真夜中の渋谷を安心して歩ける。しかも、昼と違って、真夜中だと道をすれ違う人同士の距離感が近い。すぐに友人になれる距離感。違和感を感じるぐらい平和だよ。東京、渋谷。だから作品のテーマに選んだ」とのことです。
違和感と表現されていましたが、無機質な素材を組み立ててあるのに、作品から愛を感じました。
渋谷の街で繰り広げられているであろう、街を行き会う幾多のストーリーが、組み立てられた写真から溢れ出ていました。
個展は、東京、原宿にあるDESIGN FESTA GALLERYさんの1-Dでした。個展は終了していますが、今後の活動が楽しみな写真家さんです。
写真を撮りたくなる刺激をもらえました。
Tom CudeさんのInstagramはこちら。
この記事は、PressSyncにてiPhoneで書いてます。