Bluetooth 接続の JIS配列のHappy Hacking Keyboard (以下、 HHKB)には、静音モデルがないのですが、Type-S キーボードの軸を移植できると聞き、トライしました。
なお、改造後は、Type-S キーボードは、Professional相当になります。
注意点
作業によって、キーボードが壊れる可能性もあり、メーカー保証も無効になる、自己責任の世界である点をご理解ください。軸にある爪が折れます。構造上、折れます。折れても大丈夫なのですが、設計では外さない設計なので、保証が切れます。
必要なもの
- HHKB BT (JIS配列)
- HHKB Type-S (JIS配列)
- ドライバー
- 精密ドライバー
- キートップ引き抜き専用工具
- ピンセット
- 1円玉
- 自己責任の心意気
- 万が一のときは、HHKBをもう一枚買う愛情
分解手順
ネジを回すときに、舐めてしまわないように注意
- キートップを全部外す
- キーボード裏面のカバーを止めているネジ3つを外す(一つは電池ポックスの中)
- 注意しながら、キーボードのケースを開ける
- (キーボード裏側につながっているコードは外さず作業しましたが、外した方が作業は楽、しかし、コードのコネクターを外すのが壊しそうで、、私はやめました)
- Bluetoothユニットを止めている2つのネジを外し、まっすぐ慎重にそのユニットを持ち上げる(コネクターがあるので注意)
- キーボードの基盤を止めている18本のネジを外す
- キーボードユニットをそっとひっくり返す
- キーボードの軸が固定されているカバーをそっと持ち上げる(ココポイントです、ここで基盤の上にあるラバーがずれて隣のラバーと重なると、反応しないキーの原因に、反応しないキーはラバーの位置を調整すると、回復するのですが、ネジを全部締めたあとでナイトチェックしにくいので、慎重に)
- 軸のキートップ側から、1円玉を縦にして、ガイドの切れ込みに1円玉が入るように押し込んでいくと、バキッと音がして、軸が飛んでいきます。なので、無くさないように注意(ここで、軸の爪が折れてしまう)
- スペースキーなどは、ピンセットを使って外す(これらのキーは交換しなくても良いかも)
- 軸を入れ替えます
- 分解した手順の逆順に組み立てます
- ネジを全部、締めたことを確認して、キーボードのキーが反応するか?確認(私は、タブキーが反応しなくなって、全部、やり直しました)
作業時間は全部で、約2時間半でした。
壊さないように、気を使う作業なので、途中で休憩を入れることが大切です。
キートップを外したので、ついでに無刻印キートップに変更しました。US配列しか販売されていませんが、ホームポジションの段が、1つキートップ足りないだけで、問題なく使えます。
静かになって快適
さすが、Type-S です。カチャカチャと耳につく高音が減り、スコスコっという音へ変化し、グッと静かになりました。Type-Sの軸には、薄いゴムのワッシャーが装備されており、これが静音化の秘密の様子です。
参考になりました
こちらの記事のおかげで、作業がスムースに進みました。感謝です。