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HHKB Lite2 for Macを1000円の予算で改造した!HHKB Professionalのキータッチ風になったよ!

キーボード改造

PFUのHHKB(Happy Hacking Keyboard) Lite2 for Mac を中古にて2980円で買って半年。あまり使っていませんでした。キータッチは価格を考えるといいと思います。数少ない貴重なmacキーボードです。(この理由で買ったのです。)

先月から親指シフトに取り組んでいます。このキーボードは配列が親指向きです。後は45gの押下圧がもっと軽くなれば,Goodです。

一つ欠点は賑やかなキーボードという点です。買った直後は毎日愛用していました。ところが使っているとガチャガチャ。家族からダメ出しされてお蔵入りとなり、結局applleキーボードを使っていました。

しかし,このHHKB Lite2 for Mac改造できることを知ったので実際にやってみました。

以下に書いた改造方法はキーボード本体を加工します(元に戻りません)。キーボードが動かない、加工中に怪我をしたなどについては他の記事同様に一切の責任を負いません。自己責任でお願いします。

HHKB Professionalのキータッチ

改造して、HHKB Professionalにかなり近いキータッチに出来ました。道具と材料の準備には1000円以内の予算で出来ました。キータッチは好みで大きく評価が変わるので、ここではどんな改造をしたのかについてのみ説明します。

主観では、キー押加圧は同じぐらい軽め、キーストロークは少なめ、ストロークを短くしたのでが少なくなった”ぐらつき”、と感じています。(押し切らなくても、キー入力ON判定)

準備した材料 / 道具

下のリストの材料を準備しました。

材料(合計 だいたい1000円くらい)

  • ゴムシート 0.5 mm
  • ゴムシート(テープ付き) 1.0 mm
  • 両面テープ (ナイスタック 強力タイプ)
  • グリス
  • 革ポンチ 4.0 mm

道具 (もともと持っているので予算に含まず)

  • かなづち
  • ドライバー
  • はさみ
  • 定規
  • 要らなくなったブラスチックのポイントカード
  • ピンセット(使っていないが、あるとかなり便利!)

改造方法

この作業はかなりの時間、根気、ある程度のいい加減さ(正確に進めようとするとヘトヘトになります)が要ります。休憩を取りながら、丸一日の作業になると思います。

某 車番組 のようにこれをBGMにして、ハンマーをジェレミー・クラーソンのように持つと、作業効率が上がるのでおすすめです!。

キートップを外します。使わなくなったポイントカード(お財布ケータイのアプリにしたため)を使いました。隙間に入れて,テコの要領で上に上げると外れます。

下の写真で「スペースキー」/「kanaキー」が浮いていることがわかります。

「Shift」「space」「Enter」3つのキーは金具があります。組み立てるときに困るので,付箋を貼って区別しておきます。

全部のキーを外しました。

次に本体を分解します。裏面の7本のネジを外します。1本はシールの下に隠れているので、注意します。

ネジが隠れている場所はキーボード中央のディップスイッチ説明のあたりです。

分解するとメンブレンが姿を現します。

革ポンチを使います。ポンチ穴径は4.0 mmです。

メンブレンに穴を開けていきます。裏側から革ポンチで打ち抜きます。打ち抜きが足りない時に、ちぎろうとすると、メンブレンを破ってしまうので駄目です。同じ所をもう一度打ち抜きます。

キーを押す部分の中心には大切なでっぱりがあるので,傷つけないようにします。

この開けた穴の数で押下圧が軽くなるので、手間が掛かっても、1つ開けて一度組み立てて確認と、繰り返し穴を開けるたびに確認するという手順をするのがポイントです。ここを面倒だからと,いきなり3つの穴を開けてしまうと元に戻せないので,失敗します。

表から見たところです。

ポンチで叩くところは刃物があたるので、木材の切れっ端を下にひきました。作業を進めるとこうなります。抜きカスだらけです。後から掃除機できれいにしました。

なんども組み立てて確認して、イメージと同じ重さ(押下圧)にします。多くても3つでいいだろうと思って、120度の3分配で開けていました。が!、4つ開けると理想に近い軽いタッチになりました。結果、均一に穴を開けられませんでした。

なんとか4つ穴を開けたところ。

キーストロークを短くする(-2 mm)ので、キー入力ON判定にならないことの対策として、0.5 mmのゴムシートをメンブレンのトップ部分に両面テープを使って貼り付けます。

上の作業ができたら、次のステップになります。

キーストローク調整です。下の1 mmのゴムシート(粘着テープ付き)を使いました。これも好みがあるので、1 mmづつ調整して確認します。2枚重ねて、2 mmのかさ上げしたところが、ちょうど好みでよいところでした。

2 mmのかさ上げにするため、二重にゴムシートを貼っています。「Shift」「space」「Enter」3つのキーにある金具と干渉しないように、その周囲には張らないようにします。

下の写真がゴムシートを貼り終えたところです。

キートップの軸にグリスを塗ります。かえってトラブルの原因になるので、たくさん塗り過ぎないようにします。使ったのは右のゴールドグリースです。

コツコツと時間の掛かる作業ですが、一つずつキーをはめていきます。

下の写真の通り、元通りに組めました!。

光 GR-82 クッション 2ミリ厚×8ミリ丸

光 GR-82 クッション 2ミリ厚×8ミリ丸
価格:336円(税込、送料別)

最後に「クッションシール」を貼って、親指シフト仕様にしました。

今回使った材料をわかりやすくするために、Amazon・楽天のリンクはあります。送料などで予算の1000円を越えてしまうので、ホームセンターで揃えるのがおすすめです!。

まとめ

PFUのHHKB(Happy Hacking Keyboard) Lite2 for Mac を改造しました。行った作業は、メンブレンに4.0mmの皮ポンチで、1つのキーにつき4カ所の穴を開ける。メンブレンのキー位置に0.5 mmのゴムシートを貼り付ける。キーの下に2mmの厚みのゴムシートを貼り付ける。キー軸にグリースを塗る。これら4点です。

結果として、キー押加圧は同じぐらい軽め、キーストロークは少なめ、ストロークを短くしたのでが少なくなった”ぐらつき”と、もともとのキータッチとは大きく違うものになりました。

HHKB Professionalのように「スコスコ」気持ちよいキータッチになり、かなり静かな音になりました。家族からのクレームも無くなり、とてもいい「書き味」のキーボードになりました。

大満足です。

キーボードは万年筆と同じ!愛するあなたにおすすめ!

参考サイト

[親指シフト]親指シフトキーボードを造る。(HHKB Lite2 for MAC) – かもめ~る通信

こちらを参考に作業を進めました。感謝です。

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PC-9801キーボードのタッチが好きな自分にはうれしいエントリーです。

この記事を書いた人

大東 信仁

カンパチが好きです。

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