MacでWindowsを動かせられるParallelsの仮想環境でも親指シフトタイピングできる設定例です。
Windowに富士通さんのJapanist2003をインストールした上で、Macの日本語キーボードの「スペースキーを左親指キーに、かなキーを右親指キー」として設定しました。Japanist2003を「やまぶきR・DvorakJ」に置き換えても参考になると思い、まとめました。
仮想環境での問題点
- Parallelsだと「Macのかなキー」が「Windowsではひらがな・カタカナキー」と認識され、「Windowsの変換キー」のキーマッピングでない
これが問題点でした。それ以外にもMacの日本語キーボードとWindowsの仕様が違うために使い勝手が残念な点も解決しました。
仮想環境へタイピングするときは、母艦Macの日本語入力はOFF(英数モード)のままで、仮想環境Windowsの中で日本語入力をON・OFF操作しています。
環境
- 母艦 MacBookProRetina 13インチ Late 2013 Core i7 2.8GHz・メモリ16GB・日本語JIS配列キーボード
- 母艦 Mac OS X Yosemite 10.10.2
- Parallels Desktop 10
- 仮想環境 OS Windows7 64Bit
- 親指シフト環境 富士通 Japanist2003
- Windows環境に必要なアプリ AppleK for Parallels・SharpKeys
設定のポイント3つ
SharpKeys
Macキーボードの「かなキー」をWindows(仮想環境)にて「変換キー」として認識させるのに、SharpKeysを使います。
- SharpKeys | randyrants.com → http://www.randyrants.com/category/sharpkeys/
サイトからダウンロード・インストールした後に、キーリマップの「0070」を「0079」へ変更するように設定します。これで、「かなキーが変換キー」として認識されます。
くわしくはこちらの2エントリーを参考にしてください。
- MacのBootCamp環境でのWindows7 やまぶきR + SharpKeys を使って親指シフトを実現 | [箱]ものくろぼっくす → https://mono96.jp/?p=24919
- 【親指シフト】Mac BootcampでのWindows8環境でのやまぶきRの設定方法 | [箱]ものくろぼっくす → https://mono96.jp/?p=23635
AppleK for Parallels
有料アプリなのですが、Parallelsの仮想環境Windowsでも、Macと同じキー操作にできます。OSが違っていても、キー操作が統一されるのでグッと楽にしてくれます。
- AppleK for Parallels (v3.x) 概要 → http://www.trinityworks.co.jp/software/AppleKforParallels3/
左右のcommnadキーをCtrlキーにワンタッチで変更できるため、母艦のMacと同じ操作が楽に実現します。
ポイントとしては、「かなキー」でのWindows仮想環境の日本語入力ONが、さきほどのSharpKeysの設定による影響を受けるために、うまく機能しなくなります。
そこで本来はUSキーボード向けの機能「command 単独key up(英数キー、かなキー)の割り当て」をONにして、右のcommandキーを押せば、仮想環境のWindowsの日本語入力がONになるようにします。
Japanist2003
富士通さんのサイトで公開されている「修正モジュール」を適用します。
- FUJITSU Software Japanist ダウンロード : 富士通 → http://software.fujitsu.com/jp/japanist/download/
設定のポイントは、動作環境を「詳細表示」にした上で
- 文字入力を「かな」
- キーボードの「キーボード指定を106/109日本語キーボード」に
- キーボード 「快速親指シフトを使用する」をONに
- 快速親指シフトのベースとなるキー配列を「KB211風」
- 親指シフトキーの割り当てを「親指左=スペース、親指右=変換キー」
このように設定します。
これで、仮想環境のWindowsでも、母艦のMacとほとんど同じキー操作にて、親指シフトタイピングが実現できました。
Japanistを使ったのは、「親指左で 無変換・親指右で漢字変換」という動作が好きだからです。
余談(orzレイアウト)
母艦 MacにKarabinerをインストールして、orzレイアウト定義ファイルを設定しています。
- Karabiner – OS X用のソフトウェア → https://pqrs.org/osx/karabiner/index.html.ja
そのため、英字モードでも、右手のキーレイアウトはズレています。このキーコードが仮想環境のWindowsへ伝わることで、仮想環境での工夫なく、orzレイアウトが実現しています。
もちろん、KarabinerをOFFにすれば、JISレイアウトそのままのキーボードレイアウトで使うことができます。