2014年6月7日 大阪 梅田 グランフロントWordCamp Kansai 2014の会場 11:15〜12:00セッション WordPressの創始者マット・マレンウェッグさんによる基調講演の最後に行われた「質疑応答」にて、クラウドの時代を迎えたWordPressライセンスについてコメントが語られました。
WordPressライセンス(GPL)はクラウドを想定していない。まだまだ議論していく必要があり、コミュニティで意見を形成したい。
上のように対応をしていく必要がある考えが語られました。
なお、質疑応答は高野 直子さんによる同時通訳でおこなわれました。
質問
質疑応答にて問いかけられたのは、WordPressのライセンスに関することでした。
クラウド環境でのWordPress利用が増えてきた状況にて、WordPressのGPLライセンスは十分なのか?それともクラウドでのソフトウェア利用の視点があるAGPLを採用する方向なのか?教えてほしい。
AGPL
AGPLという言葉を、ものくろは初めて聞きました。
クラウドサービスで配られるサーバー上で動作するソフトは、コピーしているわけではないので、GPLでは抜け道ができてしまう。この欠点を補うために作られたライセンス形態。
ウェブアプリケーションのネットワークユーザーに対して、完全なソースコードを提供することを要求する。
参考:
マット・マレンウェッグさんからの回答
まず、AGPLは適用できない。なぜか?この(AGPL)ライセンスの場合パスワードファイルも公開することになるからです。
確かに、GPLはクラウドを想定していなかったので、クラウド時代の今に状況に合っていないので、考えていく必要があります。
これについて、コミュニティで意見を形成していくつもりです。
クラウド時代となり、WordPressがさらに活躍することになると、ものくろ は思います。まだ、答えが見えにくいですが、WordPressのミッション([パブリッシングの民主化)を支えているのが、GPLライセンス。
さらに自由な情報発信を支えるライセンスが生まれて欲しいです。