リッチトーンモノクロ
SONYの高画質コンパクトカメラ RX100M3 でモノクロ写真が楽しい撮影方法を見つけました。ピクチャーエフェクト機能の中に「リッチトーンモノクロ」モードがあります。この撮影モードだと、後から加工することなく気軽に、そして、しっかりとしたモノクロ写真を楽しめます。
まずは撮影した作品を
言葉で表現するよりも、奈良の興福寺さんと東大寺さんを散策しながら撮影した作品をご覧ください。カメラで記録したデータをブログにアップするためにサイズだけ縮小加工を行っています。
ピクチャーエフェクト「リッチトーンモノクロ」とクリエイティブスタイルの「白黒」の違い
同じ状態で撮影したのが下の写真です。
まずは「リッチトーンモノクロ」
こちらはクリエイティブスタイルの「白黒」
ポイントとしては、レンズの「SONY」ロゴの周辺の違い、モレスキン手帳の質感、3つ並んだペンの影の部分の立体感の違いです。
なお、クリエイティブスタイルの「白黒」撮影時にはDレンジオプテマイザーをOFFにしました。この機能がONになっていると、階調表現を自動調整するためです。
- Dレンジオプティマイザーとは→ http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX100/feature_4.html
「リッチトーンモノクロ」の方が、明暗の表現できている幅が広く感じます。見比べると、クリエイティブスタイルの「白黒」は白から黒までの明暗濃度の幅が狭く黒色が物足りない雰囲気です。
どのようにモノクロ画像を作る処理を行っているのか、SONYのサイトでも明記されていないので、想像となりますが、クリエイティブスタイルの「白黒」はカラー画像から「彩度」を無くして、モノクロにしている様子です。
- DSC-RX100 | クリエイティブスタイル | サイバーショットユーザーガイド | ソニー → http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/pdf/44329430M.w-JP/jp/contents/04/02/18/18.html
- DSC-RX100 | ピクチャーエフェクト | サイバーショットユーザーガイド | ソニー → http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/pdf/44329430M.w-JP/jp/contents/04/02/19/19.html
「リッチトーンモノクロ」はハイダイナミックレンジ合成(HDR)で3枚の露出が異なる写真を撮影し、これを1枚の写真に合成しています。この結果、最も明るい部分(白)と最も暗い部分(黒)の幅が広い写真となります。ただ、少し硬めな雰囲気に仕上がっています。
- ハイダイナミックレンジ合成 – Wikipedia → https://ja.wikipedia.org/wiki/ハイダイナミックレンジ合成
フィルムのモノクロで例えるなら、印画紙の号数が4号でコントラスト強めになっているけれど、白から黒の濃淡濃度もしっかりしているプリントに感じます。もうちょっと柔らかく仕上がると、好みなんですが、現像作業なしに手軽なのに「黒がしっかり表現できる」モノクロ写真を楽しめます。
これ以上のプリントを求めるなら、RAWで撮影して自分で現像することが必要と思います。ただ、作業時間が必要なので、うまく使い分けると良いと思っています。
3回シャッターを切っている
「リッチトーンモノクロ」にてシャッターボタンを押すと、自動で3回シャッターが切られます。露出が異なるカットを3枚撮影して、これをカメラで合成します。その処理のため撮影後、しばらく(約 5秒ほど)は次の撮影ができません。
気になるシャッタ音ですが、RX100M3のシャッター音はとても小さいので、シャッター音が3回鳴りますが、ほとんど聞こえないレベルです。
RAWデータは記録できない
この「リッチトーンモノクロ」を使うとRAWデータの記録はできず、JPEGデータのみの保存となります。
RAWデータを保存するなら、クリエイティブスタイルの「白黒」にて撮影するか、標準のカラーで撮影する必要があります。
電子ビューファインダーもモノクロに
フィルムカメラでは考えられなかったのが、液晶画面や電子ビューファインダーで撮影時点からモノクロで確認しながら撮影できる点です。
特に電子ビューファインダーでモノクロ画像でフレーミングできるのは、大きなメリットです。
画像の縦横比 1:1 (正方形)が素晴らしい
フィルム写真の時代では写真のフォーマットを変更するには、フィルムサイズを変える必要があり、カメラそのものを変える必要があったのですが、デジタルなので、サイズ設定のオプションを変更するだけで、画像のフォーマットを変更できます。
気に入って使っているのが「1:1」の正方形フォーマットです。
フィルムの時代だと、6×6のサイズでしか楽しめなかったフォーマットです。
縦構図?横構図?と迷うことがなくなりますが、正方形の中にどのように構図を組み立てるか楽しいフォーマットです。
設定を切り替えるのも楽チン
この撮影モードや画像サイズフォーマットなどを切り替えるのも楽チンにできます。
RX100M3ではカメラ上部のダイヤルに「MR」というモードがあります。このMRというのは「登録呼び出し」モードでして、あらかじめ登録した設定内容をすぐに呼び出すことができます。
これに登録しているので、通常撮影と正方形のモノクロ写真モードをワンタッチで切り替えできています。
この登録呼び出しの設定方法については、次回更新の別エントリーで紹介いたします。
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