人は見た目ではなく中身が大切という言葉がありますが、一方で、外見の印象で判断されてしまうこともあります。
印象という曖昧な言葉に対して、正面から取り組んだ内容の一冊が、この『あなたから買いたい ~印象マネジメントでトップ営業になれ! ~』です。著者の荒井好一さんから、献本をいただきました。
なぜ?印象が良いと感じる時と、そうでないない場合があるのか?の秘密を知れます。さらに、知識を入手するだけでなく、どうすれば改善できるのかを実践するトレーニング方法も豊富に掲載されている一冊です。
真顔にも10通りの違う真顔がある
興味深く感じたのが、74ページに紹介されている真顔に関する話題です。真顔にもたくさんのバリエーションがあり、状況に応じて、使い分けることで、相手に適切な印象を伝えることができることを指摘されています。
相づちも1種類じゃない
「あなたは何種類の相づちを打てますか(76ページ)」と聞かれて、ドキッとしました。いままで、相づちは相づちであって、何種類もあるとは思いもしませんでしたから。
印象には注意を払っていたつもりだったが
印象は「エピソード記憶」であり、気持ちにタグづけされた長期記憶
このように、本書の12ページにて荒井さんは指摘されています。コンサルティングや技術サポートを仕事としている私にとって、印象は大切なポイントです。注意を払っているつもりでした。
本を読み進めていくと目から鱗がポロリと落ちました。
人が自分のことを把握できていない状態の最もたるものが、他人の話を聞いているときの自分の表情と姿勢です。
コミュニケーションで聞き手の場合に、どんな表情で、姿勢で、聞いているのか、これらの印象については、無頓着でした。
聞いている姿の印象を考えたことがなかった
そうなんです。自分が言葉を発しているとき、つまり、話している時の表情や手や身体の動作については、訓練してきましたし注意を払っていました。ところが、話を聞いているときにどんな表情や姿勢で、相手に対して印象を与えているのか、想像できていませんでした。
聞いているときの印象はどうなのか?
これを見直す気づきを得られました。
実践的なトレーニング手法も知れた
随所にて、改善するための実践的かつ具体的な訓練法が紹介されています。本を読みながら、視線の動かし方や、複式呼吸を意識した発音ができているかチェックできました。
付録パートには、豊富な合計110種類のエクササイズが掲載されており、改善のヒントとなるトレーニング手法を知ることもできます。
余談ですが、著者の荒井好一さん、この書籍を執筆する前のタイミングですが、タイピングを親指シフトに切り替えられました。65歳の年齢でも新しいことを習得される姿勢、素晴らしいです。本書籍の原稿はすべて親指シフトタイピングで書かれたそうです。