2GBの壁!
IBM ThinkPad X40 (2372-DJ4)は、SDカードスロットを持っています。しかし、SDHCに非対応のため2GBまでのSDカードしか認識せず、4〜32GBのSDHCカードを使えません。
しかし、どうも「使えるらしいとの情報」がネットにあるのを見つけました。そこで、実際に32GBのSDHCカードが使えるのかをトライしました。
工夫してOK!
Windows XP SP3 の環境にて、32GBのSDHCカードを認識することが出来ました。予想以上に便利で、今では常にスロットにカードを入れて、データ保存に使っています。
32GBを認識させるためのポイントは以下の4つです。
- Windows 標準ビデオドライバーを使う(IBM配布のビデオドライバーは使えない)
- Windows XP SP3 適用
- Update for Windows XP (KB955704) インストール
- exFAT で SDカードをフォーマット
32GB SDHC
今回使った32GBのSDカードです。
Transcend microSDHCカード 32GB Class10
マイクロSDなのは、単に手持ちでClass10のカードがあったからです。アダプターはそこら辺にあったものを使いました。
データの読み書き用途なので困らないと思ってのことです。
4つのポイント
Windows 標準ビデオドライバー
IBMもしくはIntel配布 Intel 855GMEのデバイスドライバーは、下の写真のように画像が乱れてフリーズを起こします。
デバイスドライバーから削除して、必ずWindows標準ビデオドライバーにします。標準ドライバーでも実用上問題ありませんので、ご安心を。
SP3 適用
Windows XP SP3をインストールします。これは基本的にインストール済みだと思います。
Update for Windows XP (KB955704)
exFAT ファイル システム形式のサポートを行うアップデートプログラムです。
Download: Windows XP 用の更新プログラム (KB955704) – Microsoft Download Center – Download Details
exFAT で SDカードをフォーマット
exFATでSDカードをフォーマットします。windowsのフォーマッタで行います。
このとき、クイックフォーマットのチェックは外しておきます。
フォーマットが完了すれば、準備作業は終わりです。ThinkPad X40 で、32GB SDHC カードの読み書きを行うことが出来るようになりました。エクスプローラーではリムーバブル記憶領域のデバイスと表示され、SDカードスロットのアクセスランプも良い感じで動作しています。
まとめ
もともとはSDHCに非対応のため2GBまでのSDカードしか認識できない、ThinkPad x40 ですが、32GBのSDHCカードを認識し読み書き出来るようにしました。
ポイントとしては、IBMもしくはIntel配布 Intel 855GMEのデバイスドライバーを削除して、必ずWindows標準ビデオドライバーにします。この手順を行わないと、ドライバーの競合?のためか、画面の表示がおかしくなりフリーズします。
標準ビデオドライバーでSP3の環境にて、更新プログラム KB955704(exFAT ファイル システム形式のサポートを行うアップデートプログラム)をインストールします。
exFAT形式でフォーマットを行うことで、32GBのSDHCカードを認識し使うことができます。データ保存場所として活用すると、とても便利です!。