ターミナルの設定
Mac OSX Lion ターミナルでTeXを使うための環境設定/環境変数PATH設定は以下のようにする。
環境設定
メインメニューの「ターミナル」ー「環境設定」を開く。
美文書作成入門のP.352にある設定項目を参考する。この6つのうち3つの設定を確認した。
- 「非ASCII文字をエスケープする」をオフ(チェックを外す)にする。
- 「文字エンコーディング」を「Unicode(UTF-8)」にする。
- 「アンチエイリアス処理」をオン(チェックを付ける)にする。
ほかの項目は以下の理由で設定していない。
- 「ワイドグリフ」の項目がないので、設定しなかった。
- フォント設定はとりあえずそのままにした。
- 「メタキーとoptionキーを使用」はEmacsを使わないので設定しなかった。
これでターミナルの環境設定は完了だ。
環境変数PATHの設定
環境変数PATHはホームディレクトリの2ファイルへ設定を行う。ファイルの編集にはViエディターを使う。(テキストエディットでは不可視属性ファイルのため編集できない、”.”で始まるファイルは不可視属性になる)。
- .bashrc
- .bash_profile
この手順は一度やれば簡単だが、初めてしたときはやり方がわからず大変だった。なので、Mac OSX Lion の手順をメモする。
.bashr 設定
ターミナルを起動して下のコマンドを入力する。
vi .bashrc
.bashrcファイルないのでが新規作成されて、Vi画面が開く。
「iキー」を押して挿入モードにする。画面下に「– INSRET –」と表示される。
以下の4行を入力。(コピーしてもらえばいいと思う。)
PATH=/usr/local/texlive/2009/bin/universal-darwin:$PATH PATH=/usr/local/texlive/p2009/bin/i386-apple-darwin10.3.0:$PATH PATH=/usr/local/bibunsho/bin/i386-darwin:$PATH export PATH
下は入力したVi画面。
[ :w]とキーを押して保存する。
終了するために、[ :q]キーを押す。
以上で.bashrcの設定は完了。
.bash_profile 設定
同じようにターミナルを起動して下のコマンドを入力する。
vi .bash_profile
.bash_profileファイルないのでが新規作成されて、Vi画面が開く。
「iキー」を押して挿入モードにする。画面下に「– INSRET –」と表示される。
以下の1行を入力。(コピーしてもらえばいいと思う。)
. ~/.bashrc
下は入力したVi画面。
[ ESCキー ]を押してバッファ操作モードに切り替える。
[ :w]とキーを押して保存する。
終了するために、[ :q]キーを押す。
以上で.bash_profileの設定は完了。
TeX動作確認
きちんとPATH設定ができているか確認する。設定したホームディレクトリの.bashrcを再読み込みするために下のコマンドを実行する。
. ~/.bashrc
*. と~/の間にはスペースが必要だが、~/と.bashrcにはスペースが無いことに注意。
ターミナルを起動して下のコマンドを入力する。
tex -v
下のメッセージが表示されたら、設定はOKだ。
表示されない場合はタイプミスしていないか?を確認する。
これでTeXの動作確認ができた。設定は完了だ。
Viの使い方
今回はViの使い方は説明していない。この説明だけでこの本(入門vi 第6版)一冊になってしまう。今後もViを使う予定なら、ば購入する価値はある。もちろんWebサイトにも豊富な情報があるから、それらから学ぶこともできる。入門vi 第6版にはまとまって参考になる情報が書かれている。調べながら学ぶには本を使うメリットも大きい。
Vimを使いこなすと、マウスをほとんど使わずにキーボードだけの操作でテキスト入力ができる。今回の”.bashrc” ”.bash_profile” を編集するだけに終わらずに、このVimとの出会いをチャンスにして普段から使ってみてはどうだろうか?。
Vi/Vim かEmacs。どちらかのエディターを使えるようになれば、PCとのつきあい方が大きく変わり、テキスト入力の効率が段違い。だから他に使える時間もふえ て豊かな?生活になるかもしれない。(自分はEmacsを使いだしたら、別世界を体験した。これら2つのエディター[作業環境?]はすごいと思う。)オイ ラリーから定番本 入門vi 第6版 が出ているのは心強い。
Mac ターミナルについてもいくつか参考書があるのであわせて紹介しておく。