Windowsからの乗り換えであっても、初めてのPCがMacであっても、Macを使い始めると「なんとなく」操作できる部分もあるし、「これはどうすればいいの?」と戸惑うこともあります。
そんなときにぴったりな一冊がこちら。
(なお、著者 佐々木さんから、本書はご恵贈いただきました。ありがとうございます。)
「どうやって実現したいことができる」と悩むのですが、使い始めたタイミングですと、「なんという言葉で検索したら良いのか?わからない」という壁に当たってしまいます。
そんな時にぴったりなのが、この一冊です。Windowsから乗り換えた場合に注意する点や、MacOSを日々使う上での注意点、文章を作成するコツ、写真の加工、スケジュール管理、タスク管理など、日々の仕事を進める上で、すぐに活用できるテクニックが満載です。
加えて、使うと便利なMacならではのアプリも、たくさん紹介されています。アプリの名前を知ることができると、そのアプリ名を手がかりにインターネットの情報を調べられるようになって、世界が広がります。
マニアックなRSSを使った情報収集テクニックも紹介されている点が、個人的には、嬉しかったので、Macを使いこなしていると感じている方にも、オススメできる一冊です。
一方で、これらの一部パートは、半年後や一年後には「なるほど!」と感じ、役立つ情報なのですが、Macデビューしたばかりで、即戦力を鍛えたい初心者の方が読み進める時には、ちょっと難しく感じるかもという部分もあります。各パートごとに、難易度の目安が5段階評価などで表記されていたら、いっそう初心者な方も安心して読み進められると感じました。
個人的には、Macを使う最大のメリットは「文章を書くときの気持ちよさ」なのですが、本書でも「文章作成」に関して「そうなんだ」と納得できる紹介がされています。このエピソードについては、224ページをぜひご覧ください。
個人的には、今のMac OSとは違う点もありますが、20年前の1997年、初めてMacを操作して、文章を書きました。パソコン自体は1991年から使っていましたが、今までとは、全く異なる感覚、なんとも表現しにくいのですが、気持ちよく文章を書けた体験があります。
文章を書くときの気持ちよさに加えて、iPhoneと一緒に使うことで、PCとスマートフォンの垣根を意識することなく作業できる。これがMacを使っている理由です。
Macを使い始めた方にはぜひ手にしてほしい一冊です。
技術評論社
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