困ったなぁからスタートした今回のご相談
「Wi-Fiが届きにくくて、Zoomがブツブツ途切れちゃうんですよ、、どうにかならないでしょうか?」
そんなご相談をいただきました。詳しくお話を伺うと、音楽を楽しまれるための防音室でのお困りのご様子です。
防音室とのことですと、単にWi-Fiの電波を強くするのではなく、ちょっと違うアプローチの技術での工夫が必要と感じまして、PLC(電力線通信)のご提案を行いました。
防音室でWi-Fiが届かない理由
建物の構造や使用されている建材によっては、Wi-Fiの電波は大きく左右されます。
特に今回のケースでは、防音室という特殊な環境でして:
- 防音材や遮音材が電波をシャットアウト
- 密閉性の高い構造が電波をブロック
- 通常のWi-Fi中継器では根本的な解決にならない
このような理由で、一般的なWi-Fi環境では通信がブツブツと不安定になってしまうわけです。
PLC(電力線通信)という解決策があった
そもそも、PLC(Power Line Communication)って何?かもしれません。技術的には昔からある技術でして、既存の電力線(コンセントの配線)を使って、ネットワークのデータ通信を行う技術です。
早い話、LANケーブルを引きたい、、でも邪魔、、あっそうだ、コンセントの電気の線があるじゃない、そこを使っちゃおうと、いう技術です。
電波じゃなく電力線を使うから、防音材や遮音材の影響を避けて、安定した通信ができちゃう。ただし、電力線の配線が手抜き工事されていたり、場合によっては、通信がうまく確立できないこともあります。
採用した機器:TP-link TL-WPA4220 KIT
今回選んだのは、TP-linkのTL-WPA4220 KIT。
キットの構成
- シルバーの機械:ルーターと有線LANで接続する親機
- 白い機械:Wi-Fiアクセスポイントにもなる子機
設定が簡単で、いい感じ
WPA機能のボタンを1つ押すだけで、SSIDなどの初期設定はワンタッチで完了。面倒な設定作業なんて一切不要でした。楽チン。
設置時に気をつけたポイント
PLCを使う時に重要なのはこんなところ:
- コンセントにダイレクト接続
- 延長コードやタップを経由させちゃダメ
- 直接コンセントに挿すことで最大限のパフォーマンスを発揮
- コンセントの向きに注意
- 機器の向きや位置が通信品質に影響することがある
- ベストな位置を見つけて設置
導入効果:劇的に改善されました
改善前の状況
- Zoomがしょっちゅう途切れる
- 不安定な通信で会議がストレス
- イライラの多い環境
改善後の状況
- Zoomの途切れが完全になくなった
- 安定した通信速度をキープ
- 快適なオンライン環境を実現
同じようなお悩みの方へ
もしこんな状況でお困りでしたら、PLCが解決策になるかもしれません:
- 鉄筋コンクリートの建物でWi-Fiが届かない
- 防音室や地下室での通信問題
- Wi-Fi中継器を使っても改善されない
- 配線工事は避けたいけど安定した通信が必要
PLCは既存の電力線を活用するので、大掛かりな工事は不要。比較的サクッと導入できる解決策です。
まとめ
今回のケースでは、防音室という特殊な環境でのWi-Fi問題をPLCで見事に解決できました。電波が届かない環境でも、電力線という「隠れた通信回線」を活用することで、安定したネットワーク環境を構築できちゃう。
同様のお悩みをお持ちの方は、ぜひPLCという選択肢も検討してみてください。きっと快適なネットワーク環境を実現できるはずです。