iamakey
スタイリッシュなUSBメモリ「iamaKey」。暗号化セキュリティーソフトも付属しています。このソフトで作った暗号化セキュリティー領域を、Mac OS X ・ Windows どちらからも使えると便利です。この設定方法はマニュアルには説明されていません。試行錯誤して設定できましたので、ここにメモ書きとしてまとめました。
設定の前提条件
Mac・Windowsの両方から暗号化領域を使うには条件があります。
- フォーマットがFAT32。
- FAT32なので、4GB以上の領域は作れない。
- (暗号化領域は1ファイルとして扱われるのが理由)
- インストールの作業順番が決まっている。はじめにMac。
どう設定すれば良いかをこれから説明します。
インストール作業
FAT32(出荷時はFAT32です)フォーマットなのを確認します。
インストール作業は、必ずMac、Windowsの順番で行います。
Mac インストール
こちらの記事の手順で、Macに下の2つのドライバーをインストールします。
- OSXFUSE インストール (10.6 Snow Leopard以降)
- Private-Public 1.0.8 インストール
Windows インストール
Windowsの作業は先ほどの記事の手順とは異なります。
- ドライバーのダウンロード
- ファイル コピー
ドライバーのダウンロード
- Private-Public
ファイルコピー手順
フォルダオプションの「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れます。(不可視属性ファイルを見えるようにします。)
iamaKey USBメモリドライブに入ると、Macで作成した下の8つのファイル・フォルダがあります。
ダウンロードしたWindows用ドライバー「LaCie_Private-Public_02.zip」ファイルを解凍すると、下の5つのファイルがあります。
このファイルを2回に分けてコピーします。このときに「Open-La-Private.app」はコピーしません。注意してください。
はじめは、下の3つをiamaKey USBメモリーのルートフォルダーにコピーします。
次に「LaPrivate」フォルダに入ります。
下の9つのファイルがあります。これらすべてを選択し、コピーします。
iamaKey USBメモリーの「LaPrivate」フォルダの中に貼り付けます。下は貼り付けが終わった画面です。”LaPrivate.lc”ファイルが暗号化領域のファイルです。これを間違って消すと領域内の全データが消えます。気をつけましょう。
コピーの作業が終わったので、隠しファイル・フォルダを非表示にします。
USBルートフォルダの「Private-Public」 をダブルクリックします。
暗号化領域のパスワードを聞いてきます。パスワードを入力すると、Macで作成した暗号化領域にアクセスできます。作業はこれで完了です。
注意;
インストーラーが起動した場合は、ファイルコピーが間違っています。進めると、Macで作成した暗号化領域を壊す可能性もあります。作業を中止し、コピー手順を確認してください。
なお、説明を分かりやすくするために、iamaKey購入時に入っていたその他ファイルは削除して説明しました。
補足
コピーしたファイルの中に、「truecrypt」の名前がついたファイルがありました。これは有名な暗号化フリーソフトです。このソフトを利用していることがわかります。ソフトは英語(日本語版もあります)なのと、USBメモリ専用ではないため、付属の暗号化ソフトほどシンプルではありません。
HDDの一部に暗号化領域を作るときには便利なソフトなので紹介します。
Mac・Windows 両方から暗号化領域が使えた!
Mac・Windows両方から暗号化領域を使えるようになりました。手順は知ってしまえば、難しくないのです。でも、知らないと”はまり”ます。ポイントは3つです。
- FAT32フォーマット
- Mac > Windwos の順番で作業
- Windowsの不可視属性ファイル・フォルダもルートフォルダにコピー
Mac・Winの両方から使えるのは、予想以上に便利でした。WindowsからMacに移行された方、両方お使いの方は多くなってきました。でも、職場のPCはWindowsのままです。これがMacに変わることは望めません。自宅はMac・職場はWindows。
このUSBメモリならデータを暗号化して持ち歩けるので安心です。落としても会社で怒られる心配や、データ漏洩のリスクで胃が痛くなることもありません。何より、格好いいUSBメモリです。オシャレにスマートに生きることを表現してくれます。
会社と自宅でのデータやり取りをしなくて済むように、会社でスマートに仕事もできれば、いちばん良いんですが。なかなか難しいです。ぜひ、この方法を活用してスマートに仕事を進めてください。