2014年9月6日 土曜日の午後、大阪 梅田のどまんなかグランフロント北館 1Fにある CAFE Lab.を会場として開催された『梅棹忠夫の眼──写真にみるその視点とは──21世紀の「知的生産の技術」Vol.04 ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ』に参加しました。
- 梅棹忠夫の眼-写真にみるその視点とは- | Peatix → http://peatix.com/event/49742
塩澤一洋 先生がイベントのゲストとしてお話されました。塩澤先生は大学教授であり、ブロガーでもあり、ものくろと同じ親指シフトユーザーなお方です。
「知的生産のi技術」との切り口からのお話でしたが、熱く語られたのが「親指シフト」でした。
もともとは英文タイプライターをマスターしていた
塩澤先生も元々はローマ字入力タイピングだったそうです。小学校4年生のときに、英文タイプライターをマスターされたそうです。その流れから、アルファベットを使う「ローマ字入力タイピングでの日本語入力」に対して疑うこともなく慣れて、ローマ字入力のタッチタイピングにて、日本語を書く日々だったそうです。
親指シフトについては、知識としては知っておられたそうです。1988年にワープロを使い出した時から、その方式(親指シフト)があることは知っていたけれど、『キーボードタイピングって、アルファベットだろって先入観を持っていた』とのことです。
ところが、2011年にネットのTwitter経由で『親指シフトを薦めてもらった』ことで、23年のローマ字入力から親指シフトタイピングへ切り替えられたそうです。
ローマ字入力の時はUS配列キーボードを使われていたそうです。ただ、おおっと感じたのが、親指シフトタイピングに切り替えると決めたその日に、JISキーボードを購入したとのことです。このエピソードについては下のリンクにて詳しく語られています。
- 23年目の親指シフト: shiology → http://shiology.com/shiology/2011/04/2233-110401-23-.html
ものくろも、2012年に親指シフトをスタートすると決めたときに、”Happy Hacking Keyboard”を買いました。『絶対に習得してやる』と覚悟して、3万円という価格のキーボードを買うことで、自分自身を奮い立たせたのです。
ものくろが「親指シフト専用キーボードを必要とせずに親指シフトタイピングができる」という情報を知ったのが、塩澤先生のブログだったんですよね。
- KeyRemap4MacBookを「ローマ字モード」に戻しました: shiology → http://shiology.com/shiology/2012/06/2779-120621-key.html
そして、印象に残った塩澤先生の言葉が下のこれです。
『親指シフトを始めて感じるのが、ローマ字入力していた昨日までの自分が不憫でたまらないかった』
階段を登ることと、親指シフトタイピング
親指シフト タイピングのメリットは速さでなく『楽ちん』なことです。これについてはものくろもブログに書いています。
- 親指シフトだと、タイピングが速くなって速く文章がかけるのか?それよりも『楽にタイピングできる』ことの大切さを伝えたい→ https://mono96.jp/?p=23534
この点について、塩澤先生の説明の言葉が”とてもわかりやすかった”のです。
- 3257-131011 親指シフトのメリットは「楽チン」 なのです: shiology → http://shiology.com/shiology/2013/10/3257-131011-3b6.html
普通だと階段を登る時は片足ずつステップを踏むと思います。これを『一段ずつ両足を揃えて、一・二・三・四..』と、小さなお子さんが登るようにしないといけないなら、イライラしますよね。
そのイライラする階段の上がり方が『ローマ字入力』方式なのです。同じ階段を上るのに、歩数が多く必要でメンドクサイことをやっている訳です。そう、階段を登るスピードを速くても遅くても、その速さに関係なく、一段ずつ足を揃えながら上がるのは苦痛です。
親指シフトタイピングだと、スムーズに階段を登れるのに、ローマ字入力だと一歩一歩がメンドクサイ歩き方になっているんです。
楽ちんな理由についても熱く語られていました。日本語の音と指の動きが一致し、モニターに表示される文字も一致、キーボードをタイピングする音も一致する気持ち良さ、つまり「言行一致」の気持ち良さなんです。
楽にテキストが綴れるスキルが必要な理由
文字をテキストにするスキルが大切な時代になったと感じます。情報をいつでも活用するために『保存・取り出す』ために、文章をテキストにしておくことが大切です。
今までは、情報は整理して検索できることがポイントでした。ところが、大量の情報と向き合う必要がある今日となり、どう整理するか?分類するか?が見えない状態でストックする必要に迫られています。
未整理な情報からも取り出せること、抽出できることが、21世紀の知的生産には求められているのだと感じます。
そのためには、情報を効率良くテキスト化できるスキル、つまり、日本語を自然に楽ちんに綴れる『親指シフトタイピングを身につけると良いよ』と、ものくろが叫んでいる理由を再認識できた一日でした。
次回は、この知的生産の技術イベントシリーズ最終話、デジタルもアナログもあなたの知的生産力をパワーアップするアイテムをご紹介予定です。
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