親指シフトにニュースが入りました。
第150回 直木賞を受賞された『昭和の犬』姫野カオルコさん。熱心な親指シフトユーザーの方です。受賞 記者会見でも親指シフトについてコメントされました。
なお、親指シフトだから受賞できたとお伝えする意図はありませんし、親指シフトをやれば文学的にイイとも考えていません。ただ、”親指シフト”が広く認知される出来事はありがたいなぁと感じています。
日本語のリズムを壊さない
こちらの記事(姫野カオルコさん「親指シフトキーボードに支えられ」 直木賞受賞会見 – 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト)によりますと
”初候補から受賞まで17年。この間を振り返っていただけますか。”という質問に対して
『 ……質問が大きすぎです。』と前置きされた上で
あと、道具としては、親指シフトキーボード。心の中で思ったことを、そのまま日本語のリズムを壊さないようにつづってくれる。助かっています。
このようにコメントされています。速くタイピングできたでなく『日本語のリズムを壊さない』という表現に、ものくろは感動しました。
ひとこと「親指シフトユーザー」と加えて!
下の記事にて、姫野さんが親指シフトに対して、意見を述べられています。
「親指シフトキーボード」が優れていようとも、普及させる云々の前に、「ともかくも〃親指シフト〃ということばをしらしめる」必要があるのではないでしょうか。
そうだよなぁと感じます。ものくろぼっくすのプロフィール欄に『親指シフター』と書いていましたが、全く知らない人には不親切と感じました。
『親指シフトユーザー』に改めます。
『親指シフトキーボードを普及させる会』ホームページ
上の提案は『親指シフトキーボードを普及させる会』ホームページにて発表されています。
親指シフトの導入方法である『親指シフトを使おう!』は残念ながら情報が古区なっています。不足分を ものくろぼっくす で補足できるように頑張っていきます。
作家と電脳書斎 ”美しい日本語、楽しいパソコン” このコンテンツに、注目のコメントがありました。
文章入力と情報発信を大量におこなう作家たちはどのようにしてこのツールを使いこなしているのか。
という点で興味深い内容です。文章を書かれ方はもちろん、本を愛する方にも是非お読み頂きたいコンテンツです。PDFファイル形式で見ることができます
人間を描ける。毛筆のような感覚が親指シフト
PDF 座談会:日本語入力とパソコン(39ページ)にある姫野カオルコさんの発言が親指シフトってどうなの?という問いかけへの”答”ですね。
親指シフトって速いだけではなくて、さっきも言いましたけれど、親指シフトでの入力はどこか肉筆 に近い感覚があると思います。親指シフトでの入力は毛筆で書く感覚に似ていると言うか、魂が入る、と 言うか。「親指シフトで書けば、人間を描ける」と言うか(笑)。
ものくろ もこの感覚です。取り憑かれているといえます。自分の人間臭いことをブログに書くこともあります。そんな時に、考えがスルスルっと画面にでてくる気持ち良さなんですね。
ほんとうに気持ちいいのです。
楽しく打てる
二階堂黎人さんによる”あとがき”では、このように書かれています。
親指シフトの利点は早く打てるからだというが、 それ以上に、楽に(楽しく)打てるということがある。
本当は、一般の人や初心者こそ、使いやすくて解りやすいキーボードを手にするべきなので ある。 残念ながら、パソコン・メーカーは、ユーザー側の利便性よりも、自分たちの経済効率を優先する。 そのため、単価がやすくて既成のキーボードを自社製品にくっつけてユーザーに押し売りする。 ユーザ ーはそれがタダでパソコン本体にくっついてくるものたがら、そのまま無理して使おうとする。そして、挫折 する人が多く出てしまう――それが悲しい現状なのである。
同感です。日本語入力が多い少ないに関わらず、日本語を入力するなら、日本語のリズムでPCに入力するのが自然だとおもいます。
Soredemo ro-majinyuuryokude nihonngo wo taipinngushimasuka ?
とても読みにくくて恐縮ですが、ローマ字入力ならこの文字列をキーボードに入力しています。いかに不自然か?伝われば幸いです。
このPDFでは専用 親指シフト キーボードを使う前提で書かれています。しかし、PDFは10年前に書かれたものです。PCの能力が速くなり、今は付属のキーボード(入力しやすいキーボードを使うことをお勧めしますが)でも、ソフトの力を使えば親指シフトを始めることができます。
この人間っぽい日本語、日本語が日本語として書ける入力方式を使ってみませんか?