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『もしアドラーが上司だったら』(小倉広 著) 複雑な人生からシンプルにイキイキと活動できる人生への突破となる一冊

一気に読んでしまいました。

会社員をやっていたときに、物語に登場する上司 ドラさんのような考え方が出来る人がいたら、、。色々な感情が出てきて、涙も出てきました。

  • 必死でやっているのに、結果が出ない自分なんて、そう感じている
  • がんばって仕事し成果も得ているが、何かに追いつかれそうで苦しい
  • 失敗したことにクヨクヨ気にしている
  • いつも自分を責めてしまう

「そんな人生を変えたい」と思っている人は是非この本を手にし、突然やって来た上司のドラさんの『教え』を、主人公リョウ君と一緒に、考える2時間の物語へ、一歩踏み出してください。

アドラー心理学の「勇気づけ」とは聞くけれど、【勇気づけ】ってどういうこと?わかってるようでわからないと感じている場合も、物語のエピソードの中で、具体的な事例でわかりやすいです。

今、世の中でたくさん問題が起きていることの解決への道筋が、この本には書かれています。

個人的な体験ですが会社員時代を思い出すと、経営者や上司から「いつも引き算」の形だけで評価されていました。

「できて当たり前、できなかったことや失敗は許されない」「失敗することは、人としての価値を減点する」そんな感覚の言葉を浴びさせ続けてきました。今ふりかえると、これはパワーハラスメントなんですけど、その環境の中から脱出しないという決定を自分自身でしていたのです。

そのような引き算ではなく、足し算で考えていくことの大切さを感じました。この点を会社組織で運用したときに、ボタンの掛け違いが起きてしまう可能性とその対策についても、第11章にて語られています。

本書で度々登場するキーワードに『共同体感覚』があります。インターネットが当たり前になり、一人一人が今までより大きなコミュニティの一員として活動できる時代になりました。

この共同体感覚を感じ、実践し続けること。これから変化する時代への羅針盤と感じます。

本書は12章から構成され、たくさんの内容が詰まっていますが、著者の小倉広さんからのメッセージはシンプルです。

『人は誰でも変わることができる』

迷路のように複雑な人生から、シンプルに活き活きと活動できる人生への突破となる一冊です。

この物語に情熱をかけて執筆された著者 小倉広さんのエネルギーを、書籍から感じています。ありがとうございます。

最後に、247ページの言葉を引用し、この書籍と出会えた嬉しさを伝えさせていただきます。

人は貢献することで「自分は人を喜ばせることができる、能力がある」「自分は人から必要とされている、居場所があり、自分には価値がある」と思えるようになる。

もしアドラーが上司だったら
小倉 広
プレジデント社
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この記事を書いた人

大東 信仁

カンパチが好きです。

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