2022年4月に配信された Final cut pro 10.6.2 のアップデートは、Mac Studioへの対応が注目されていたが、それよりも凄い機能が追加された。
「声の分離」だ。
これは、AIの力を借りて、周辺ノイズと話している声を分けてくれる。ノイズ処理は声の音も、モソモソな感じになってしまうが、この「声の分離」はその感じが少ない。
iPhoneやMacでZoomやFacetimeを行った時に、声以外のノイズがほとんど入らない技術を利用している様子。しかも、intel Macでも、macOSを最新版のMonterey 12.3.1 にアップデートすると、利用できる。
今まで、動画の編集は、AdobeのPremiereProやダビンチリゾルブを使ってきたが、「音の分離」が凄すぎるので、Final Cut Proがメインになりそう。
iPhoneで動画撮影は気軽だし、映像は美しい、でも、音声がいまいち、特に風がある屋外だと厳しい、、だったが、これは凄い。外付けマイクを不要にしてしまう。
実際に食洗機を動かしている前で撮影した比較用のテスト動画をアップした。
↓ 素材の動画 音の調整前
食洗機が動いてる音が背景にある。
↓ 音の分離 50%
食洗機が動く音がわずかに聞こえるレベルになっていて、凄い良い感じの音声になっている。
↓ 音の分離 100%
100%にすると、食洗機の動く音が消えた、ノイズフィルターで強引に処理すると、声の音も劣化するのだが、声の分離だと、正直、えっ変わっているの?ぐらい違いがわからない、聴き比べるとわずかに声の音の広がりが少ない感じだが、正直、100%でも問題なしと感じる。
↓ PremierePro にてノイズフィルター適応
PremiereProの標準エフェクト 3つを駆使して、ノイズを減らしている。ノイズは減っているが、声も影響を受けて、声の音も細くなっている。
正直、Final Cut Proを数年前に買っておいて大正解だった。他にも、ノイズ低減のフィルタープラグイン(NS-1とか)を購入したり、色々と音を綺麗にする工夫はたくさんトライしてきたが、調整のしやすさと声の音が聞きやすいままに、背景ノイズを減らせるバランスが凄すぎて、他のテクニックが霞んでしまう。
1年前に車の中で撮影した動画データがあるが、車の走るタイヤの音で声が聞き取りにくくてボツにした。で、声の分離を使ったら、話している声が綺麗に聞こえる。
ということで凄い。