保護者会 会長やPTA会長などの役員を引き受けてしまうと、入園式や卒業式などとても大切な場面での挨拶という仕事が待っています。(試練です、ハイ。)このスピーチは悩ましく準備も大変です。
普通、スピーチなんてやり慣れていませんから。困ったときのAmazonで参考書を探しても、幼稚園・保育園の挨拶を助けてくれそうな本もなかなか見つかりません。困ったものです。
参考になる数少ない本はこれぐらいかなと思います。
1,000円使って買っても、使うのは一度だけ、もったいない話です。同じお金を使うなら、子供と遊べる本を買った方が良いですよね。たとえば下の本、表紙を見るだけで楽しい気持ちなります。
この2冊はなんどもなんども、子供と一緒に楽しめました。長谷川 義史さんの独特のタッチ・語り口も楽しい本。子供さんはもちろん大人も夢中になる楽しさです。(ウォーリーシリーズのような、探し絵本です。もちろん答えのページはないです。しかも、長谷川さんの独特の絵なのでむつかしいのです。)
話が脱線しました。挨拶スピーチ、自分も上手ではないけど、経験はしました。そのときに気づいたことをまとめました。参考にしてもらえるとうれしいです。
スピーチ人前で話すこと
挨拶やスピーチを得意と言える人は少ないと思います。誰だって苦手でしょう。上手になるには経験値しかないと思います。何度も失敗しながら、上手になっていく、上達に近道はないと思います。スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則を読んでも、いきなりスティーブ・ジョブズには誰もなれません。
子供さんが初めて集団生活にデビューする保育園・幼稚園の入園式や、小学校への出発となる卒園式は大切な場面です。失敗をしたくないのが本音です。ここで失敗して経験値を積んでも、次に生かす場面も少ないと思います。園長先生や小学校校長先生、来賓の偉い方(お察しください)はみんな挨拶の「プロ」。
素人は保護者会の役員だけというアウェー状態です。緊張しないように心掛けても、大変だと思います。「挨拶」上手に話す・失敗しない「コツ」はあります。これを知っているとかなり良い結果になります。
ここからは、あたたかいコーヒーなどを飲みながら、リラックスして読んでもらえたらと思います。
コツをつかめば、上手な”ふり”は出来る
人は見た目です。
まずは服装。えっと思われるかもしれません。挨拶するのにジャージでという人はいないと思います。ちょっと想像してください。当日に服装で「しまった、ちょっと場違い」・「あっちの服にすればよかった」と思うと、それだけで緊張しませんか?。
みんなからの視線をさらに意識しませんか?。不要なプレッシャーを無くすには、服装は気を配った方が良いですよ。入園式や卒園式の記事にも服装のことは説明しています。ぜひ読んでください。
こういう場面で大切なのは「自分はこの服を着たい、これを着れば一番かな」より、周りの人・参加している人・来賓の方から見て、「どういう服装を望まれているか?」を考えたほうが楽です。前もって園長先生に相談するのも良い方法です。いや悩まずに聞いた方が楽です。「聞くのは一時の…」です。
「外見で判断されます」これ事実です。服装を準備するのは、挨拶することよりも簡単なことです。「外見では損をしない」。これだけでも印象は大きく違います。男性はおしゃれにするポイントが限られています。おすすめはチーフです。チーフは折り方次第で、フォーマル・カジュアルになります。くわしいことはこちらのサイトがおすすめです。参考にしてください。
原稿を見ない
えっ?絶対失敗する!と感じられるかもしれません。原稿を読む方が大丈夫なハズと。ここに落とし穴があります。一つは原稿を読むと視線が下を向いてしまい、自然と声も小さくなります。間違わずに読めても、聞き手の印象は実際には良くないのです。
原稿なしだと、視線をどこにしてよいか?迷ようかもしれません。みんなの方を見れば多くの視線を感じて緊張するかもしれません。でも、視線から逃げずに話すと、自然と顔は正面を向き、マイクに近くなり声も大きくなります。上手なスピーチの完成です。人を見るのではなく、会場後ろの時計や壁の掲示物を見ると、視線を感じずに話せると思います。
本番は「原稿なし」で挨拶すると、決心することがとても大切です。
練習のコツ!
ポイント押さえて、時間を節約
練習は必要です。ただ仕事もあるし、家事もあるし、時間に余裕を作って子供とも遊びたいですよね!。いそがしい毎日です。保育園だと共働きでしょうから、さらにいそがしい毎日、練習に使える時間は限られます。
ポイントを押さえて時間を節約しましょう。自分は2日前の1時間と前日の1時間の合計2時間の練習で本番にそなえました。2日に分けてやるのがポイントです。一日で2時間の練習をするより、二日に分けた方が楽に覚えられます。
丸暗記しない
全部、丸々は覚えられません。言い切ります。しかも丸暗記だと、一言や語尾一つ(てにおは)でも間違えると頭が真っ白になります。後はしどろもどろ、もう話せません。頭の中はパニックです。丸暗記は一番リスクの高い方法なのです。
練習の初めから原稿を見ない
初めはなにも話せないかもしれません。そのたびにちらちらと原稿を見ましょう。だけど原稿をそのまま読んでも練習になりません。原稿なしでがんばる気持ちと要点だけを頭に入れていくのがポイントです。
具体的な卒園生の人数や先生の名前などを練習中に忘れた時は、違う表現「卒園するみなさん」や「先生の皆さん」に変えてでも最後まで話す練習します。練習するたびに表現が違ってもいいから、止まらず最後までやるのがポイントです。この言い換える力が本番で役に立ちます。
「3つのパートのみが挨拶の柱で、後はエピソード付け加えただけ」
上のことを理解しましょう。原稿はそのためのメモです。柱は下の3つのパートでしかありません。
- おはようございます。(挨拶)
- おめでとうございます。(お祝い・喜び)
- ありがとうございました。(お礼・感謝)
これだけ。これにエピソードが足されていく訳です。何度か練習したらエピソードの話す順番を間違えて言うこともあると思います。でもそれは気にせず、最後までスピーチを続けます。何度も言います。この言い換える練習が大切です。
大きな声で、家族の視線を気にしない
大きな声で練習しましょう。家族の前で恥ずかしいのですが、それを乗り越えることが大切です。練習以上の声は本番ではでません、絶対に。さらに仕上げに、鏡を見ながら練習できると、視線にも慣れます。
もっともっとゆっくり話す
こんなにゆっくりでいいの?と思うほどゆっくり話します。思っている以上に、スピーチでは早口になります。iPhoneなどで録音すると、速く話していることがよくわかります。ゆっくり話せると、発音は”しっかりはっきり”します。卒園式の挨拶で4分から5分ぐらいになると思います。
当日の気持ち
緊張を避けるには
挨拶の失敗とは何でしょう?言い間違えること?言い間違えたら陰口を言われること?いろいろ不安を感じるとは思います。でも、一番は子供たちにきちんと「おめでとう!」と言えるかどうかでしょう。「その1点だけ、がんばれば良いじゃないか」、先生・保護者・来賓のかたへの挨拶は、失礼にならなければ「どうにかなる」だろうと思えば、気が楽になりませんか?。
原稿を知っているのは自分だけ。
原稿を知っているのは自分だけなんです。練習しているため、みんな原稿を知っているように錯覚します。でも、間違ったどうかは誰もわからないのです。間違ったことを「間違ったと表現」してしまう・挨拶が「止まってしまう」から、みんなが気づくのです。語尾とかは誰も気にしていませんし、「てにをは」はだれも聞いていません。話している本人だけが気にしています。堂々と言い直せば大丈夫です!。
そう堂々と、失敗しても堂々と。
原稿は持っていかない
最後のポイントです。なぜ?と思われるでしょう。
理由は「原稿がなくても大丈夫」この気持ちが一番大切だからです。
どうしても心配なら、挨拶の流れを単語を矢印でつないだメモと、具体的な人数やクラス名のメモを持って行くぐらいにしましょう。会場には練習時間を持てるように到着し、最後の練習ができればGoodです。
最後に
挨拶・スピーチは大変です。4分のスピーチのために練習は多くの時間が要ります。ポイントを押さえて時間を節約して練習しましょう。
堂々とした上手なスピーチに自然となります。間違っても良いんです。堂々と話せば、上手な”振る舞い”が、できればいいのです。
保護者会長を引き受けているお父さん・お母さんは、本当に多くの時間を保護者会に取られていると思います。家族とのふれあう時間も十分にとれなくなっていると思います。
この記事が役立ち、すこしでもスピーチの悩みを解決できるお手伝いができればうれしいです。そして、お父さん・お母さんが家族のために使える時間の余裕ができるようにお手伝いできればば、いちばんうれしいです。
2013/03/22追加:[箱] 保護者会 最後の仕事 「引き継ぎ」の役立つこと、そして お疲れ様でした!
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