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親指シフトのメリットはタイピング速度でなく思考のイメージをそのまま言語化できること

親指シフトの良さは、「頭脳にある思考イメージをそのままタイピングしながら言語化できる」ことです。

「親指シフトでタイピングしている」とお話しすると、「速くタイピングできるだよね」と言っていただけるのですが、「速くタイピングするならローマ字入力でも出来ている」となると思います。

どうして親指シフトなのか?

私自身も、そう思っていました。5年前までは。

私も、ローマ字入力でも困らないタイピング速度で入力できていました。なのに、どうして親指シフトにチャレンジしたのか?

一つは、ローマ字入力だと、手書きで「下書き」したときの文章の方が、しっくりと書けるからです。

紙に手で書いているから、アイデアがまとまるのか?と思っていましたが、どうやらローマ字で文章を組み立てるより、手書きだと、ダイレクトにアイデアをアウトプットできています。

ただ、下書きを作っていると、時間が必要です。そこで、「親指シフトは、タイピング速度が速いから、下書きを書いてアイデアを出しても、トータルの作業時間は圧縮できる」と考えて、親指シフトに挑戦した方がいいかもと感じていました。

もう一つの理由は特殊だったのですが、6年前に疾患になって投薬治療を受けたのですが、ここで、副作用との戦いでした。色々と副作用があったのですが、ショックだったのが、手が震える副作用です。

震えるので文字が書けません。紙にアイデアを書き出そうと思っても書けないのです。困りました。知的生産ができない。

そこで、迷っていた親指シフトを習得すれば、手が少々震えていても、タイピングでどんどんアウトプットできるようになるし、これなら、副作用があっても、困らないのではないか?と発想しました。これが2012年の秋です。

ここで、HappyHackingKeyboardを購入し、キートップを無刻印へ変更して、親指シフトの習得へ突き進みました。

そして、我流だったので、習得に時間がかかりながらも、なんとか半年ぐらいで親指シフトで文章をローマ字入力と同じくらいの速度で書けるようになりました。

速度よりイメージのアウトプットに違いがある

ここで、気づいたのです。

あれ?速度より、頭のイメージやアイデアをアウトプットするのが、親指シフトだと、手書きの感覚とほとんど同じなんです。

ローマ字入力だと、文章をしっかり頭で作ってから入力し、一行書いたら、次の文章をまず考えて、文章が出来上がったら、指を動かしてタイピングしていく、これらを繰り返して行きます。

でも、親指シフトだと、このように文章をしっかり作らなくても、文章をタイピングできます。

どういうことか?

例えば、会話をしているときを思い出してください。

会話で話す内容を文章でしっかり作ってから、会話することは滅多にないと思います。口を動かしながら、話す内容を考えながら、その場で話す言葉を作っていませんか?

親指シフトも、その感覚で文書を書けます。この記事も、キーボードをタイピングしながら、気がつけば出来上がっていました。

親指シフトのメリット

これが親指シフトのメリットです。

速度ではないのです。この感覚は習得しないと感じることが難しいです。しかし、スマートフォンでフリック入力が、この感覚に近く、フリックよりも、スムースにどんどん文章が書けるのが、親指シフトです。

この記事を書いた人

大東 信仁

カンパチが好きです。

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