知的生産の技術
ブログの記事は、1メッセージにまとめると良いと聞いても、1メッセージとは、どれくらいの範囲をまとめたら良いのか?インプットした情報をどう整理すれば良いのか?それらをまとめるプロセスのヒントがギュッと詰まったロングセラーな一冊です。
著者の梅棹先生が、今の「誰もが情報発信できる状況」を予見していたのか、どうなのか定かでは無いですが、今の情報発信時代にぴったりな一冊です。
ただし、50年前の書籍なので、難解な部分もあります。その場合は、こちらを参考書として併読すると理解が進みます。(奈々太郎さん、アドバイスありがとう)
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また、背景を知りたい場合には、こちらの一冊も同時に。
アイデアのつくり方
アイデアは突然見つかるものではなく、作り出すもの、であれば、アイデアを作り出すにはどうすれば良いのか?を考えるのに最適な一冊です。
本文と解説と訳者あとがきの3パートを合わせても、102ページ。しかし、何度読んでも発見がある一冊です。
解説のパートにて、竹内均さんが「私の考えでは、1. 好きなことをやり、2. それで食べることができ、3. その上そさが他人のためにいささかの役に立った人生が自己実現の人生であり、理想の人生である。」と述べられています。この部分は、方法論や道具はそのために必要であり、決して方法論や道具だけに凝って仕事(価値を生み出す)をしなくならないようにという戒めの言葉の中です。
逆に言えば、価値を生み出すアイデアづくりは、その自己実現の道には必要な道具であり、直感やセンスでないアイデアをつくる技術の修練とはを知れる一冊です。
20歳の自分に受けさせたい文章講座
講談社
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文章を上手に書きたいというときに、まずはじめに手にしてほしいのが、本書です。
話すことはできるのに、書こうとすると筆が進まないのはなぜなのか、その理由を理論的に説明し、気持ちを書こうとするのではなく「翻訳する」ことが大切という視点を得られた一冊です。
同時に文体とは、どういうものなのか、文章のリズムを考える上で、「読み手は文章を眼で読んでいる」という指摘も心に響きました。
文章は書く前に8割決まる
紙書籍は絶版になっており、中古の流通を除くと、Kindle版のみ購入できます。正直、良書なので絶版はもったいないです。文章を書いている途中に、逆引きのように調べる使い方を、私はしており、Kindle版だとそういう操作は難しいと感じています。
タイトル通り、いや、書く前に99%決まっています。どんな材料を用意するか決めないと、料理のメニューが決まらないのと同じです。調理しながら、スーパーに材料を買いに行くことは誰もしませんし、もしやっていたら「ちょっとそれは」です。でも、文章を書くときには、まさに調理しながらスーパーに買い物に行くような行動をやってしまいがちです。
言葉の意味を伝えるために「行間を広く調整したい」「絵文字を使いたい」との希望を私も相談されますが、「文章を書く上での表現力が落ちるからやめたほうがいい」と、私は、考えています。その気づきを得た一冊です。
コンサルタントの道具箱
日経BP社
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私の人生を変えてくれた本。
ブログを通じて情報発信を継続して行うために、知っておくべき知恵が詰まった一冊です。「コンサルタントの」とタイトルに書いてありますが、逆に本書のノウハウを吸収することは、自分をコンサルタントする能力を身につけることができます。
「探偵帽子と虫めがね」の章は、データ分析で振り回されない姿勢を学べ、「酸素マスク」の章からは、べきである思考が落ち込む罠と、それを回避するために必要な心を知ることができました。
本書は、この「べきである思考」つまり、Doing思考に陥いらずに、自分の人生の支配権を守り、自分の人生を自分で歩くBeing思考のために必要なノウハウが、詰まっている一冊です。
- 一緒に読みたい
- 40年生きて人生を好転させたシンプルな法則は「本を読む」でした
記者ハンドブック
共同通信社
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この言葉、この表現、どう書くのか、迷ったときに調べるのに役立つ一冊です。巻頭の見開き2ページにまとめられている「記事の書き方」が、わかりやすく文章を書くなら必読です。これをベースに、チェックすることで、文章を書く作業は、例えるなら真っ暗な大海原でボートを進めるようなものですが、本書が灯台となり、進む方向を判断できます。
自分の気持ちをきちんと伝える技術
PHP研究所
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情報発信を行うことは、自己表現を行うことです。自己表現を行う上で大切なことは、自分の気持ちを適切に表現できることです。伝えようとしても、伝えることは、受け取る相手が判断します。なので、伝えたいことを受け取るかは、受け取る相手が決めることになります。それをコントロールしようとしがちです。
私も、情報発信をスタートした時点では、そうでした。「伝えたい」と気持ちが前に出過ぎて、読み手を無意識にコントロールしていたのです。幸いにも、私は、それを指摘してくれる人がいました。「それは傲慢です」とバッサリ指摘してもらえました。
初めはどういう意味か、わかっていませんでした。
しかし、自分の気持ちや自己表現はきっちり行うが、それが伝わるかどうかはわからないし、それを恐れる必要もない、ということが理解できると、情報発信の迷いが消えました。
自己表現を行うこと、自分の気持ちを大切にすること、そしてコミュニケーションの中で実践するには、どうすればいいのか?を、わかりやすいイラストと一緒に学べる一冊です。